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スペースX ~ 近づく距離とかけ離れる距離感

「私は私のために私として生きる」
「自分の人生は自分と共にある」
・・・・・
私たちは誰かと競うために生れて来たわけじゃない。
私たちは誰かに評価されるために生きているわけじゃない。
・・・・・
確かに…そう…なのだが・・・・・。

なぜだか誰かの眼が気になる。
何処からか誰かの声が聴こえてくる。
得体の知れない「何か」に振り回される。

地べたに足を付け、地上に生きる人間は、憧れを持って空を見上げる。
果てしなく拡がる宇宙。

遂に人類はスペースXなるものを生み出し、
宇宙飛行士の厳しい審査を受けなくとも、
お金さえあれば、あの月へも行けそうな時代が来た。
…そう、、、お金さえあれば・・・。

子供の頃、試験の点数や、持ち技を通して様々な場面で競わされ、
成人してからは、貨幣経済こそが唯一と云わんばかりの資本主義の渦に
投げ込まれ、溺れ始める。

金持ちと呼ばれる経済社会での勝ち組は、
何処まで行っても飽くことなき欲求に突き動かされ、競い続ける。
一方、
ワーキングプアとの命名を頂いた、
働いても働いても希望の見え難い暮らしから抜け出せない人たち。

宇宙が手の届きそうな所にまで距離感の縮まった今の時代、
地上では、
まともな食事も水も取れない地域に生きる人たちのある国々。
我が国内に於いても、広がり続ける格差社会の現実。

人間としての自分自身の人生観を腹の底に据えて、
与えられたこの人生を、自分らしく生き切ることは、
そうそうたやすくは、ないようだ。





by h-c-c | 2018-09-19 09:26
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