「私は私のために私として生きる」
「自分の人生は自分と共にある」
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私たちは誰かと競うために生れて来たわけじゃない。
私たちは誰かに評価されるために生きているわけじゃない。
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確かに…そう…なのだが・・・・・。
なぜだか誰かの眼が気になる。
何処からか誰かの声が聴こえてくる。
得体の知れない「何か」に振り回される。
地べたに足を付け、地上に生きる人間は、憧れを持って空を見上げる。
果てしなく拡がる宇宙。
遂に人類はスペースXなるものを生み出し、
宇宙飛行士の厳しい審査を受けなくとも、
お金さえあれば、あの月へも行けそうな時代が来た。
…そう、、、お金さえあれば・・・。
子供の頃、試験の点数や、持ち技を通して様々な場面で競わされ、
成人してからは、貨幣経済こそが唯一と云わんばかりの資本主義の渦に
投げ込まれ、溺れ始める。
金持ちと呼ばれる経済社会での勝ち組は、
何処まで行っても飽くことなき欲求に突き動かされ、競い続ける。
一方、
ワーキングプアとの命名を頂いた、
働いても働いても希望の見え難い暮らしから抜け出せない人たち。
宇宙が手の届きそうな所にまで距離感の縮まった今の時代、
地上では、
まともな食事も水も取れない地域に生きる人たちのある国々。
我が国内に於いても、広がり続ける格差社会の現実。
人間としての自分自身の人生観を腹の底に据えて、
与えられたこの人生を、自分らしく生き切ることは、
そうそうたやすくは、ないようだ。