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キレる私をどうにかしたい!って云う人に

私たち人類は「ことば」を獲得した。
ことばによる思考と伝達は、人間を他の生き物たちと一線を画す存在にした。
ことばによって救われ、ことばによって育ち、ことばによって殺される。
ことばの持つ影響力を今一度丁寧に受け止めては見ないか。

「キレる」・・・、
 このことばが、猛威をふるいだしたのは何時からか。
「キレる」って、何だ?
腹が立つことはある。
怒りに身体が震え、歯ぎしりを噛むような時もある。
悔しい時もある。
悲しさを、苦しさを、切なさを、みじめな寂しさを覚えることもある。
そうした中で、
・・・キレるって、何だ?
これは、対象を前に、認知、思考、感情が混乱をきたし、
それぞれの領域が汚染を起こし、即効行動化してしまっている状態だ。
とてもではないが「知」を得た人間の行為として、美しくは映らない。

私たち人間は、主体となる「自分」と云う柱を持つ。 「自我」だ。

怒りを感じている私が居るが、私の全身が怒りに覆われ、
怒りに支配され、「自分」を怒りに明け渡している訳ではないはずだ。
怒りを捉えている主体となる自分自身がそこに居るはずだ。

この怒りは、今すぐ相手に投げつけなければならないものなのか。
自分の感情を相手に伝えるためには、どのような行動が適切なのか。

キレたって、何も変わらない。
互いが後味の悪い厭な感情を残し、
更にはそうした行為は繰り返されるだけだ。

キレるという言葉に惑わされてはいないか?
キレると云う言葉が生れる前から、よく怒る人は確かにいた。
それでも、キレるとは云わなかった。
キレると云う流行りの言葉に自分を踊らさせない。
キレると云う言葉に自分を振り廻されたりしない。

キレる…即行動化に到らせないために、
その手前で、自分が一体何に腹を立てているのか観てみよう。

寸止めでの一呼吸。
チョッと待つ。
そのためにも・・・「いつも心にスペースを!」
・・・当センターの合いことばであり、キャッチコピーだ。





by h-c-c | 2017-08-27 23:49
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