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心の奥深くに抱いて生きるもの

どんな生き方をしようが、その人生はその人のものですから、
自由だ!と云われてしまえば、それまででしょうけれど。。。。。
怒りを、憎しみを、攻撃性を。。。胸に抱いて生きる生き方。。。
エネルギッシュで、荒々しく、躍動的かもしれませんが???


わたしは近頃、しみじみと感じます。
大人として生きる多くの人の心の奥深くに、
誰もが抱えているものは、「かなしみ」ではないかと。

人が人として生きて行く時、そこには静かな「かなしみ」の在ることを。
「かなしみ」は、悲しみ、哀しみ、愛しみ、として、人の心の奥深くに
ずっと、ずっと、在り続けるのではないかと。。。

愛ゆえに悲しいのです。
愛ゆえに切なく、愛ゆえに哀しみを覚えるのです。

それは、決して激しい怒りでもなければ、
ましてや憎しみなんかではありません。

時が流れます。
時の流れは、さまざまなものの形を変え、忘れさせようとします。
町並みは姿を変え、そこに行き交う人も、既に今は無く、
ふる里は、あの懐かしい匂いさえ消し去ります。
そんな自然の行為に抗うかのように、
人はより積極的に、その記憶を留めさせようとします。
そんな無意識の行為が、まるで反比例するかのように、
なお一層、
人はそれによって置き去りにされて行きそうになる自分自身に、
そこはかとない哀しみを抱くのかも知れません。

「かなしみ」は、愛ゆえです。
「かなしみ」の感情を豊かに育ててゆきたいと、祈っています。


時間は歴史となり、多くの事々を流し消し去り、
忘却の中で、赦しをもたらしてもくれます。
それでも、人はなお、深いところに「かなしみ」の感情を沈めています。

だからこそ、人は優しくなれるのでしょう。
「かなしみ(悲しみ・哀しみ・愛しみ)」は、美しいものです。

哀しみを知らない人はいません。
大人になって、心の奥深くに哀しみを抱いて生きるからこそ、
人は静かに命の灯りを燈しながら、大切な誰かに優しくなれるのでしょう。



by h-c-c | 2017-07-31 20:32
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