「今、ここ」に居ない。
「現実を直視」していない。
何を見、何を聴き、何を感じているのか。
何を考えているのか。
・・・?・・・
・・・わからない・・・。
「現実を直視していない」と云われる場合、多くは、自分が見たくないものを避けている。
人は、誰もが自己流の見方をしている。
当然ながら、聞き方においても同様で、
今、ここで起きていることを、そのまま直視、直聴はできない。
現実と向き合う、ということは、そもそもが至難の技かもしれない。
フッサールの提示した「現実」の知覚。
デカルトの云う「感覚」に疑を問いかけたその「現実」とは・・・。
心理学をベースに展開するカウンセリングの根底には、
素地となるべき哲学が生き続けている。