人気ブログランキング | 話題のタグを見る

水ぬるむ春を前に

寒暖差の激しい今年の冬でしたが、ひと雨ごとに水ぬるむ感じです。
・・・春は忘れずに、もうそこまでやって来ているようです。
当センターは、1995年の設立。
その開設以来母体として来た「実力あるカウンセラー育成講座」を、
今年も4月から新年度として始業します。
21年目に入ります。
人で云えば、二十歳を超えて、いよいよ社会人…って、とこでしょうか。

哲学を愛し、
さまざまな異宗教を長年翻弄されるかのように探究した後に、
心理学の学びに入った私にとって、
ナメた言い方をすれば、
カウンセリングは、とてもスーゥッと容易く、身に沁み込むように入って来ました。
宗教学の難解さは、そこに「信」、要は信仰と云う何とも厄介な行為なくしては、
解(深い理解)に到ることに大きな壁のようなものが存在するからではないのかと、
私自身の未熟な難解さの原因をそこに見つけようとしている気がしています。
各宗教の「法(考え方・教え)」等を読み砕き、腑に落とし、
小さな悟りのような積み重ねを、
半ば喜び・楽しみとして日課のように続けて暮らしたとしても、
理論としてその宗教を理解しようと進めていく時、その難解さは混乱を極めます。

そこへいくとカウンセリング学は、さまざまな諸理論も大変明確で、
私のイメージからすれば目の前が晴れ渡ってクリアに解読できるという感じでした。
30歳を過ぎてから本格的にカウンセリングの学びを始めた私は、
出遅れ感もあって、がむしゃらに貪るように学んだものです。

さまざまな理論、アプローチ、テクニック・・・。
しかし、それ等は、私を満足はさせてくれませんでした。
何かが違う。
何かが足らない。
ずっと、ずぅ~っと、言葉にならないフラストレーションのような
フクフクしたモヤモヤした感覚があって、
カウンセリングは嘘っぱちだ!カウンセリングなんて限界だらけだ!
と、感じて、
正直、一時「もう、止めよう。」と思い詰めた時期がありました。

そんな時、「トランスパーソナル心理学」との出逢いに恵まれたのです。
従来からのそれだけではない、もう一つの何より大事な視点です。
もし、私がトランスパーソナルな考え方に出逢っていなかったら、
私は、カウンセラーを続けてはいなかったことでしょう。

そのトランスパーソナル心理学を、この一年間学習します。
センター開設以来21年目にして、満を持しての今年の通年テーマです。
これを学ばずして、心理学の本質は語れません。

そして、私は、
来年度、これまで続けて来た「実力あるカウンセラー育成講座」の
継続研修の場を、お休みしようと考えています。
今回が最後かも知れません。
ご都合の付く方は、是非とも、ご一緒に!!


by h-c-c | 2016-03-09 21:46
<< 春はもう少し・・・ 穏やかな日 >>