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高倉健・・・と云う人

今、何とも言い難いポカ~ンとした喪失感がある。
健さんの訃報を耳にしてから・・・。

83歳だもの・・・不思議なことではないけれど・・・。

また一人、存在感のある日本の俳優がスクリーンから姿を消した。

私は、若い頃から健さんが好きで、一人の男としての彼の生き方を追って来た。

彼本心としては、実のところどんな生き方を望んでいたのだろう・・・?と、
思い巡らせたこともあった。
しかし、大方の人が承知し、認知しているあの健さんの生きざまは、
そのまま健さん自身だったのだろうと思う。

人には必ず終わりの日が来る。
当たり前のこととして、それは必ず訪れる。

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健さん・・・、ありがとう。本当に本当にありがとうございました。

健さんの最後の作品となった「あなたへ」では、大滝さんとのシーンが心に遺ります。
静かに何度も涙を拭いながら観た映画の一つでした。

健さん・・・、あなたもまた、マザコンの人でしたね。
私は、
どこかしらストイックさを秘めて、堅実に道を歩み、
それなりに何かを成し遂げる多くの男性に、
マザコンの匂いを感じます。
これは、決してマイナスなことではなく、
誉れ高きこととしてのマザコンです。

母と云うものは、
いつの時にも、我が子を殊の外愛し、守ろうとし、
時に、誰より厳しくそれを評価し、
それでいて、ある場面では、誰より甘くそれを見過ごします。

そんな厄介な親心を持つその人を対象に、
いつの時代も男の子と云う者は、その母に認められたくて
けな気に頑張るのです。
さまざまな出逢いを通し、愛する人に巡り合い、
その女性を大切に守ろうとしながらも、なお、
男の人の心の奥深くに、
「おかあさん」と云う抗えない存在を抱きながら、
男の人は、複雑に人生を歩むのでしょう・・・。

健さんも、そんな男性(男の子)の一人だったのではなかろうかと、
私としては感じています。
ユング心理学を学ぶ中でも、私の中に健さんの生きざまは、
時折、脳裏をかすめていました。

「あなたに褒められたくて」は、そんな健さんをよく表現した本でした。

今、猛烈に悲しいです。

健さん、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

馬屋原 眞美子
by h-c-c | 2014-11-18 20:20
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