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積極的に表現するということ

狂ったような大都会から、疲れきって戻って参りました。
毎年毎年、何度も訪れる東京なのに。
慣れ切ってるはずなのに。
「アートフェア東京」出店に際し、
友だちもたくさん来てくれて、懐かしい再会も有ったのに。
それなのに、なんだか今回は、違ってた。

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福山から出店の弊社のブース B-16
「遺ものの力」 作家:川埜龍三さんとその作品 & 紀元前中国古代アート

アーティスト、創作表現者、創り出す人、生み出す人。
積極的に自分を表現して生きるということは、容易い事ではない。
東京という世界一のマンモス都市の中で、自分を伝えようとするには、
並大抵のエネルギーでは、掻き消され、埋没させられてしまう。
日本の人口が、減って来たとは言え、日本の人口は、それでもまだ世界第10位。
消えゆく村、シャッター通りの地方都市。
そんな中、東京の人口は、日中4,300万人にも上るという。
これは、どう考えても狂っている。

あの街で暮らそうとする時、人は「自分」の平静を保とうとするにも
膨大なエネルギーを必要とするだろう。
ボンヤリなんかしていたら、「自分」が消えてしまう…、そんな不安に駆られそうになる。
なのに、どうして、人は東京に集まるんだろう。
近代史最高の情報網を手にし、これ程世界がネットで身近になっているのに。
必ずしも、東京に居なくても済むはずなのに。
それでも、人は、東京に群れる。 ・・・・・どうして・・・・・。

「自分」を見つけて欲しい人が、あんなモンスターの街で暮らしていたら・・・、
積極的な自己表現法は、どこか歪んで奇妙なものになりやすくなる。
「自分」を隠したくて、他人が怖くて何重にも自分をガードし、籠ってしまう人も、
これまた、自分で自分を隠しているつもりでも、他者に向けては隠しきれず、
周囲の人には、そこはかとなく伝わってしまう。
つまるところ「表現」とは、
隠そうが隠すまいが、現れてしまうということなんだろうと考える。

人間は誰もが、ただただ「自分」を自分として生きて行きたいだけなのに・・・ねっ!
たいへんだよね!!
生きるって・・・!!

私の仕事は、そうした「表現」のお手伝いをさせていただくこと。
カウンセリングの仕事は、人生サポートの黒子役だと理解してるんだけど…。

――― それにしても今日の風! 凄かったね! 大丈夫でしたか?

HCC:馬屋原 眞美子
by h-c-c | 2012-04-03 21:28
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