東北被災地を巡って感じた事、考えさせられた事は、山ほどある。
中でも、地域によって異なる復興取り組みへの「差」だ。
放射能汚染によって、
積極的に復興に関われないもどかしさと、悔しさと、苛立ちを抱える
福島原発周辺を別枠に考えても、
近しい条件の被災地で、復興状況がなぜ、こうも違うのか?
と、純粋に率直に疑問に感じた。
行政の姿勢、そこに関わる直接的な担当者の在りようは、大きい。
地域の人たちの意識付けと、実際の働きかけも無論影響する。
しかし、やはり、頭となるトップの情熱、地域に寄せる愛、
判断力、決断力、行動力、機敏さは、事を大きく左右する。
まだまだ手つかずの状況で、悪臭も強く人影の無い町跡。
あの日からとうに半年以上、既に8ヵ月たった今になっても、
ゴミも瓦礫も殆どそのままの場所。
雑草だけが逞しく伸び続けている、生活の跡が窺える廃地。
何処も彼処も、一階は全て波にさらわれ、
残された二階や三階には、割れた窓や破れたカーテンだけが、
主を待つかのように、そのままそこに佇んでいる。
その一方で、
瓦礫撤去も進み、復興に向けて商店も再開し始め、
高らかな声で笑い合う笑顔が眩しい人たちの地域がある。
なぎ倒された電柱、橋げた、橋、鉄道。
あの時のままに、そこに留まる列車。
その一方で、
新しく道を切り開き、一気に電柱を立て、
人々のライフライン、インフラを短時間で再開させた地域もある。
…、
何が違うのか?
何処が違うのか?
誰が、どう、違うのか?
何が、こんなにも「差」をつけてしまうのか?
・・・、
何だとお考えになりますか???