南極大陸

決してTBS局の廻し者ではないのですが、…良かった、ですね。
素直に、熱い涙を流しました。
構成や、演出、木村君の演技力などにイチャモンつける人たちはいらっしゃいますが、
そんなことより、あの時代を生き抜いた私たちの先人が居た事実を、
大事に素直に感謝し、誇りに感じたいと思います。
TBS開局60周年記念番組として日曜劇場で放映された
実話から起こされた民放の大河ドラマとも言われる番組の話です。
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舞台となる時代背景は、昭和30年代始めの頃。
無条件降伏で降参し、「負け犬」と勝利した諸外国から罵られ、「貧乏国」と揶揄され、
敗戦による悔しさと情けなさ、信ずるものを失いかけ、屈辱感を大きく引きずりながら、
それでも、日々の衣食住に追われ、目の前の生活苦から這い上がろうと、
日本中の誰もが、必死で生きていた、あの時代、
まさに日本全土が「復興」に向けて働き続けていた、あの時代です。
戦後10年、日本が初めて一つになった一大プロジェクト「南極観測」。
その実話に基づくものです。 (この時も、政府は動かず、否定的な態度でした)
・・・そして、
私たちはその延長線上に、「今」生きています。
南極へ向かう砕氷船「宗谷」。
「宗谷」は日本海軍特務艦として任務を終え、
そうでなくても資源の少ない、しかも敗戦で何もかも失くした日本において、
南極に向かうに当たって、補修再生可能出来るには、唯一生き残った軍艦でした。
その「宗谷」は、戦艦大和を生んだと同じ、この瀬戸内海のドックで再生します。
時代と歴史の波の中で、既に合併されJFEと呼称を変えた
先のNK、そうですあの日本鋼管で、宗谷は再生されました。
たくさんの、それは それは、たくさんの、心熱き男たちによって、
技師と云うよりは、職人たちの手によって再生されて行ったのです。
そして、それを支え、突き動かしたのは幼い子供や、技術も何も持たない女たちの、
何より熱い想いでした。
それは、何もかも失ったかに見えたこの国に、
さりとて、この国に生き、この国の国民として生き続けて行こうとする時、
日本人の誰もが自分の魂の奥底に、
もう一度誇りを取り戻したかった其々が持つ自らの「力」にほかなりません。
そして、その「力」を持っていたのです。
全てを失ったわけではなかったのです。
一番大事な生きる力を、
日本人の多くが、「信じたい」「信じよう」「もう一度」の、この力が残っていたのです。
夢をみる力。
夢を諦めない力。
それが、人を動かし、時代を変えて行くことを証明してくれた私たちの先人の姿です。

来週も続きます。
是非、観てください。
素直に観てください。
あの時代を、いいえ、どんな時代にも、それを切り開いて行ったのは、
名もない多くの人たちであった事を知って、覚えて、生きて行きたいものです。

馬屋原 眞美子

以下に木村拓哉君と、香川照之さんの、撮影を終えた直後のインタビューを載せています。
良かったら、併せてご覧ください。

[木村拓哉さんへ]
最後に、視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。

10月16日よる9時。日曜劇場という扉が開き、『 南極大陸 』 をみなさまの手元へ届けることができることをうれしく思います。一歩一歩積み重ねてきた結果を見ていただけると考えただけでドキドキしています。ご覧いただいて、何かを感じて欲しいとか、何かを行動して欲しいとか、そういうことではありません。ただ、この作品が何かしらの力になれたらと、人生を歩んでいく中でプラスに働く部分があればと願っています。僕自身、この作品に参加させていただいて、戦争と復興を経験し、激動の昭和を生き抜いてこられた方々を無条件に尊敬しますし、今の子供たちには 「 夢 」 を持つきっかけを与えられたらと感じました。『 南極大陸 』 を是非、ご覧ください。


[香川照之さんへ]
『 南極大陸 』 のテーマのひとつ、夢を追う男たちについてどう思いますか?

誰もが嫌がること・背けたくなること・誰もやっていないことに踏み込んで引っ張っていくこと。それは男のやるべきことだと思っています。そして、それを次の世代に渡すことが男の使命。このドラマが掲げているメッセージは、男なら誰しもが備わっている感情だと思いますので、現代は草食系男子などと言いますが、男性が女性的になる時代は終わりであって欲しいなと。前に進まなければならないと思います。

最後に、視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。

星野英太郎という名の京大教授を演じている香川と申します。『 南極大陸 』 は、初めて南極に1年間越冬した男たち、それを支えた家族たち、友人たちを描いた、実話に基づいた物語です。
先の震災で日本がこういう状況にあり、『 南極大陸 』 がよりメッセージ性を持つものとなりました。
3月11日よりも前から、僕らは『 南極大陸 』 にむけて出航していたわけですが、“日本の復興” というテーマが偶然にも重なりました。人々が頑張る姿、助け合う姿、今後の日本のあるべき姿を一人でも多くの方に見ていただき、何かヒントを与えられたら幸いです。フィクションを越え、ドキュメンタリ作品のような映像になっています。キャスト・スタッフの全員が、本当に真剣に作品に向かい合いました。ぜひご覧ください。

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by h-c-c | 2011-10-17 11:28 | Comments(0)