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あらゆる場面に生じる逆ベクトル

「自由」は尊い。
「自由」を奪われる苦しみは耐えがたい。
しかし、「自由」を御旗に掲げる「民主主義」は、
決して、大衆迎合主義ではないはずであろうと考える。
情報、金融、思想、旅行にしても交友にしても、
現代に於いては、言葉の壁さえなければ、
人は互いに親しく融和出来そうに思えるのに・・・。

なぜだろう???
グローバル化が進み、地球が、世界が小さくなった感さえする今、
個人個人の内側に、強いナショナリズムがうごめき出すのは…なぜだろう???

先の見えない閉塞感。
モヤモヤした不公平感。
リアルに進む二極化に、諦めるに諦めきれない腹立たしさ。
やるせない個人個人が抱える抑うつ感。

近代化が進み、清潔に便利なはずの、一見快適そうな生活スタイルの中にも、
打破しきれない独り一人の人間の心が抱える虚無感は、
なぜこうも拭えないのだろうか?

世界の彼方此方だけでなく、日本国内に於いても、
激しさを増し始めたポピュリズム。

結局のところ、人間は誰もが我が身が最も愛おしいからだろう。
自分を守るために、自己正当化のために、
他者を否定し、批判し、切り捨て、排除し、叩きのめす。

その姿に美しさは無い。
そんな言葉の中に教養の香りはしない。
今こそ、私たちは、自分自身の主柱をしっかり立てなければならない。

どんな考えかた、思想、行動にも、
そこに見え隠れする矛盾のベクトルを見定め、
その上で、尚、
その上で、だから、、、
「わたし」は、こう考え、このように行動すると言う、
主体性を失わない生き方が大事になるのではないかと考えている。



by h-c-c | 2016-05-16 16:56
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