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自身の命を生きるとは、どういうことか?

家族の中の誰かに、何か通常でないことが生じる時、
家族間のリズムもそれに連鎖して、必ず変調が生じます。
独りで暮らすことは、身軽かも知れませんが、心細くも感じることでしょう。
孤独死、孤立死、無縁死は、現在の日本に於いて、珍しいことではありません。
実際、私も幾つかの引き取り手のない孤独死に関わって来ました。

二人以上の人間同士が暮らす中では、当然ながら煩わしさも避けられません。
しかし、人は、一人では生きて行けないように出来ています。
一人では、生れて来ることさえ出来ない生き物なのです。
繋がりの中で命を生み、繋がりの中で母の胎内に育ち、
そして、
母体と分離したとしても、人は誰かの助けによって「今」を持ち得ているのです。

「自立」と「孤立」は当然ながら違うのですから、
煩わしさを避け、自分勝手に生きた果てには、
それなりの何かが有るのは当然と言えば当然でしょう。

デイサービスのお世話になったとしても、午後3時半には戻って来ます。
ショートステイの場合は、その都度手続き書類を申請して、
空きが有るかどうかによっては、毎回施設先も変わります。

依頼によっては緊急の場合もある私の仕事。
幅広い仕事をこなしながら生活を続けるにあたってのこの生活スタイルは、
私にとっては限界がありました。
結局、自分の身を削り、自分を壊してしまうことになります。

母を施設にお願いするにあたっては、私自身の内側に様々な葛藤が渦巻きました。
正体不明のストレス性の病から昨年の暮れあたりから、
今年の前半7月に粗方の結果を見るまでは、不安も手伝って、本当に大変な思いをしました。
その時、私を最も支えてくれたのは、家族でした。
感謝しきれないほど有り難く、心強く、今でも嬉しく感じています。

遂に、母を、長期入所の扱いとしてお願いすることに踏み切り、
母は今、認知症専門の介護施設に居ます。
そうなればなったで、当然ながら費用がかさみます。
それでも、「時間」が出来ました。

お陰で、今年も恒例の一泊研修も大変中身の濃い、充実したものとなりました。
参加者の一人ひとりは、他の誰かではなく、自分自身の内に深く入って行き、
自分だけの世界を見て現実に戻って来ます。

ホロトロピックブレスワークは、
能動的に自らの無意識の層に近づいて行くことのできる特殊なワークです。
独りで勝手に行うには危険も伴うワークです。
慎重に慎重を期して、安全が確保できる環境の下で実施しなければなりません。
今回のワークは、それにはふさわしく、
またそれによって各自がある程度の満足を得られるものと成りました。
皆さまの真摯な研修姿勢によって導かれたこの度の一泊研修であったことに感謝します。

そして、私はその後、8月5日~14日まで、スペインに向けて家を留守にしていました。
昨日帰国したばかりです。
ピカソの、ガウディの、ゴヤの、ベラスケスの、それぞれの魂に出逢って来ました。
感慨深い旅でした。
これについては、後日書き込みます。

HCC:馬屋原 眞美子
by h-c-c | 2015-08-15 16:47
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