大切な人が連れて逝かれる

大事なことって、なんだろう・・・。
本当に本当に自分にとって大切なことって、一体何なんだろう・・・。
普段から、良く考えている事なのに、
目先の事に捕われて、分かりにくくなってしまう。

もう、四年も過ぎたのに・・・、父が旅立ってから十分過ぎる時間は経ったのに・・・。
私にとって、大きな大きな心の支柱ともなるものを遺してくれた父の存在は、
姿かたちが、今、目の前に無かろうとも、
むしろ存命中よりも確かなものとして私と共に在る。

十年前に友を送った。
男性の友人だったが、性別を超え、人生を励まし合う友だった。
若過ぎた彼の死を想う時、今でも悔しい感情が突き上げてくる。

そして、先日、私の敬愛する楡木先生の訃報が手元に届いた。
急逝な出来事であった事は、お知らせの文面から窺えた。
立正大学に心理学部を創設され、
退かれてからは立正大学の名誉教授として心理学界の為に尽力されていた。
今月の15日に、東京の五反田で「楡木満生先生を偲ぶ会」が
取り行われる予定で、その席へのお知らせが同封されていた。

すぐにでも駆けつけたいと心底思った。
先生は、本当に誠実で、しかもオープンで、愛に溢れる方だった。
東中国カウンセリングセンターのことも、大事にしてくださっていた。
福山の合宿セミナーにも、来てくださった。
渡航しては、最新のカウンセリングアプローチや、
その裏付けとなる理論背景を惜しげもなく教えてくださった。
「私が推薦するから、日本カウンセリング学会の支部を福山に創ってくださいよ。」と、
何度か言われたこともあった。

その度に、私の基本スタンスとして在る
「現場優先」「本当に困っている人たちの為の支援者として働きたい」との
考えは揺るぐことなく、
学会や協会運営の為に時間を費やすことは不本意なのだとの理由で、
ご辞退させて頂いて来た。

私たちは、いや、私は、
生涯に一体どれだけの人に出逢うのだろう。
そのうちの、幾人に影響を受け、幾人の人に影響を与えることが出来るのだろう。

組織ではない、肩書きでもない、「人」だ。
その『人』だ。

大事な人が、大切な人が、どんどん連れて逝かれる気がする。
まだまだ、お教え願いたい事が山ほどあった。
学びたい事が、いっぱい、いっぱいあったのに・・・。
悔まれてならない。

当日、私には福山で外部依頼の講師の仕事が入っていて、
楡木先生の偲ぶ会には参列できない。
最後まで、無礼な私をお許しください。

遥か遠く、福山の地より先生のご冥福をお祈りさせてください。
楡木先生、ほんとうに、ありがとうございました。

馬屋原 眞美子
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by h-c-c | 2012-12-07 11:06 | Comments(0)