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歴史を学ぶことの意味

正直、学生時代の私にとって、歴史は苦手学科だった。
年号を覚え、人名を間違いなく漢字で記し、
知らない地名を正確に覚えなければならない作業は、苦痛だった。
それでも、
私は、歴史を学ぶことは、ずっと好きだった。
歴史を学ぶ時、そこに介在する人間の思考や、感情、
駆け引きや戦略、その影響をもろに受けるその時代そこに暮らす多くの民族。
それらに想いを馳せることは、
潜在的に眠る私の妄想力を大いに駆り立てた。

歴史を学ぶことの意味は、何だろう?
歴史を知り、歴史を学ぶことは、
過去のその時代、確かにそこに生きた人々と対話することであり、
昨日が過去になり、歴史に刻まれるのと同様に、
そして、その昨日が今日に繋がり、明日に未来に繋がって行くように、
とても大事なことだと考えている。
歴史を学ぶ魅力は、今の時代をよく知るためにも欠くことが出来ない。

ハワイ大学に在学中に何度も通った真珠湾。
今日は、日本が、あの奇襲攻撃をした日だ。
私たちの知らないところで、
今も時代を大きく動かしかねない重要なカギを握っている人たちがいる。
その人が何処に居るのか、私たちは殆ど誰も知らない。
サイバーテロに脅かされる現代にあっては、
それは、世界中の何処かの名もない誰かかもしれない。
しかし、それらも、この21世紀と云う時代性の中で造られた人間であることだけは確かだ。
過去の歴史の上に今があり、
この今は、紛れもなく次への歴史を作っている。
今を生きる私たち人間は、
もっと言えば、現代の人類は、どのような歴史を作ろうとしているのだろう。
歴史と対話することの大切さは、
私たちの先人の、遠い遠い祖父や祖母と対話するに等しい。
歴史を学ぶ事の意味はそこにこそ在るのではないかと考えている。

馬屋原 眞美子
by h-c-c | 2011-12-08 23:47
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