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時は優しいのか?容赦ないのか?

河が流れ、風が吹くように。
振る雨も止み、雲に隠れた太陽もいづれ再び陽を照らすように。
留まらない。
何一つ留まらない。
時は、常に流れ、移り行く。
厳しかった猛暑も、少しずつ少しずつその姿を遠のかせ、
日照時間は短くなり、朝夕の空気は、
もうすぐそこまで来ている秋の気配を私たちに告げているかのようだ。

半年が経つ。半年が来た。半年が過ぎた。
2011.3.11.東日本大震災のあの日から…。
生きている地球。そこに生きているさまざまな命。
命の繋がり合いの中で、私の身体に、あの日からずっと「ある」反応が有る。
何のとも言えない、言葉にならない虚無感だ。
虚しさと、気だるさと、身体の何処かに鉛を抱えたような、
重苦しくて、どんなに消そうとしても、
どうやっても完全には払拭できない何とも言えない哀しみが有る。
なぜだろう。
私の抱えるこの感情は、一体何処から来るのだろう。
時が流れれば、いつの日かそれは薄らぎ消えて行くのだろうか。
時は優しく包み込み、流し癒してくれるのだろうか。
…とても、そうは思えない。
時は、容赦なく流れ、進む。
静かに留まることなど許してはくれない。
付いていけないものは置き去りにされる程に、時の流れは容赦ない。
被災地は…、被災地に取り残された、か弱き人たちが、置きざれにされて良いはずはない。

そして、さらに、もう一つ。
私には、命の呼応の感覚として、この度の災害が、
なぜだか世界異変への序曲に感じられてならない。
自然災害だけではない。
内乱、革命、テロ、金融不安、経済の混乱、難民、飢餓、伝染病…。
生きているのは、「人間」だけではないこの地球上で、
「人間」は、人類として、何処へ、どのように向かおうとしているのだろう…。

馬屋原眞美子
by h-c-c | 2011-09-10 21:13
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