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戦艦「大和」

呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」に行ってきました。

「坂の上の雲」「龍馬伝」…。
。。。。。。。。。。。

政権交代の日本において、はたまた世界各国においても、

政治、経済、環境と……、人間は、もはや人間としてだけではなく、

人類としての視点をも含み持ちながら、新たな仕組み、システム、価値観を、

構築しなければならない転換期に否応なしに追い込まれているように感じているのは、

私だけではないことでしょう。

そうした現代に、今改めての、あの混乱期の幕末、明治。

日清、日露から日本海海戦。

戦時体制に押し流して行ったあの時代背景に隠されていたもの。

第二次世界大戦、戦線の拡大と戦局の転換、戦線の後退。

比類なき莫大な犠牲のもとに迎えた終戦の傷は、多くの国民や子供たちに

失望感と幻滅と、信じることの不条理さという言葉に尽くしがたい、

今で言うところのPTSDを植え付けた…はず・・・?

しかし、人々は泣いてなんかいなかった。

私は、女の子であるにもかかわらず、子供の頃から父によって

戦艦「大和」の話や先の第二次世界大戦の話を幾度となく聞かせれて育った。

子供心に、当時軍事下にあった父たち男の子は、あの戦艦「大和」がある限り

日本は絶対に負けない!!と、信じ切っていたと言っていた。

しかし、当時あらゆる技術を駆使し、世界最高峰の技術の集結作とされた

その戦艦「大和」は、殆どその力を発揮する前に沈められてしまう。

それどころか、戦局の悪化の下、

人間魚雷のように、生還を期することのできないことを覚悟の上で、

若干二十歳そこそこの特攻兵たちは、「大和」から出撃して行ったのだ。

それは、今の私の息子たちよりも、さらに幼い命だったのに。

===進歩のない者は決して勝たない 負けて目覚めることが最上の道だ

     日本は進歩ということを軽んじ過ぎた

     私的な潔癖や徳義にこだわって 本当の進歩を忘れていた

     敗れて目覚める それ以外にどうして日本が救われるか

     今目覚めずしていつ救われるか 俺たちはその先導になるのだ
    
     日本の新生に先がけて散る まさに本望じゃないか
===
臼渕 磐 大尉 の言葉です

 年の初めに、私は呉で、泣いて、泣いて、帰ってきました。

 過去の歴史の事実と、現実の今、そしてここから繋がる未来へと・・・。

 私は、まぎれもなく「今、ここ」に生きています。

私たちは、何を受け継ぎ、何を繋ぎ、何を遺して行こうとしているのでしょうか…。

  つ づ き ・・・ は、 また・・・  馬屋原眞美子

by h-c-c | 2010-01-05 18:33
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