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白洲次郎を知っていますか?

白洲次郎という人のこと、ご存知ですか?

私は、仕事の経歴をたどると、そのスタートは、

小学校の美術専科の教諭として・・・が始まりとなります。

元々が美術畑からのスタートです。

画廊の仕事に携わり、ギャラリーオーナーとして25年。

その当初に、白洲正子と言う人を知ることとなります。

白洲正子の芸術、美意識は、その軸に常に自分が在りました。

その後しばらくして、私は彼女の夫である白洲次郎氏を知ることとなります。

名前の通り、彼は男性ですが、

男女を問わず、一人間の生き方として、私は彼から多くの影響を受け、

今日に到っています。

自分と言う人間を創り上げるのは、他の誰でもない自分です。

自分自身が、しっかりとした背骨を作り、己の志のその純粋性を問いながら

軸をぶらさないで、立つ。

自身の生き方に確固たるプリンシプルを持つ。

しかしながら、それは同時に、深い智慧と、しなやかな柔軟性を併せ持った上で。

次郎と正子は本当の意味で自立し合った上で、支え合っていました。

共依存でなく、ファッションとしての形だけの夫婦でもなく、

圧倒的な『生きる』をその根底に生き抜いた、

誇るべき近代日本人の姿がそこに在りました。

美術の世界に居たが故に出会えた正子さんを通して、

次郎氏の生き方は、私の憧れとなり、既に25年間心の支えとして居続けています。


今夜は、WBCの対韓国戦もありますが、

白洲次郎氏の人物像を描き出した事実に基づいてドラマ化されたTVが

今夜、NHKで放送されます。


白洲次郎は、私がその生き方を長年に渡り心秘かに、しかし常に外すことなく

目指し、憧れ、そのいくばくかを、自分の持ち場の中で表現し続けようとして、

努力してきた、大きくて大事な対象者の一人です。

「志」「精神」はその人のものです。

自分と言う人間をどのように創り上げて行くのか。

自分自身をデザインし、アートすること。

その制作過程、アートプロセスを愉しむ。

これこそが、人生の醍五味ではないかと考えています。


時間の許す方は、是非、「白洲次郎」をご覧ください。

次郎さんは、本物の人物もメチャカッコ良かったですよ。


天は、なぜだか、二物も三物も与えちゃうんですね。

そういう意味からすれば、天は、公平ではない部分も結構有ります。

リーダー不在の今の日本ではありますが、

戦前、戦中、戦後を生き抜いた私たちの先輩の中に、

確かにこのような人が居たことも、紛れのない事実です。
by h-c-c | 2009-03-07 18:28
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